私がウッドデッキリフォームにこだわったのは、子どもの頃に父親と一緒に懸命に取り組んだ時の思い出が鮮明に記憶として残っているからです。私の記憶では小学校低学年だったので、もちろん、父親のお手伝い程度しかできませんでしたが、とても楽しく感じたことを覚えています。学校の勉強をすることにはあまり熱心にはなれなかった私ですが、父親の週末DIYや家庭菜園などの手伝いをすることには積極的でした。
そんな父親との思い出が詰まったウッドデッキリフォームに踏み切ったのは、我が家を全面的にリフォームすることになったからです。基本的には、全て工務店にお任せしたのですが、ウッドデッキリフォームだけは、自分自身の手で行いたいと妻に懇願しました。とにかく予算を気にする妻を説得するには、具体的にかかる金額を予め計算して説明したところオッケーしてくれました。
ウッドデッキを作る際には、少なくても3人の力を借りなければならない時があります。そのため、会社の後輩を誘うことにしたのですが、後日食事をご馳走しなければいけない羽目になり、少ない小遣いでやりくりする私にとっては痛い出費となりました。後輩たちの協力もあり、順調にウッドデッキの制作は進んでいきましたが、苦労したのが根太の水平を保つことです。素人がウッドデッキに挑戦する際の最大の難関といえるのではないでしょうか。百点満点とは言えませんが、何度も繰り返した結果、ある程度満足いく水平さに仕上がりました。
ウッドデッキリフォームの工程で一番盛り上がるのが、床板張りです。床板張りの出来栄え次第で全てが決まると言っても言い過ぎではありません。床板の目地をキレイに揃えるための一工夫も忘れるわけには行きません。そうこうしているうちに、あっという間に時間が経過してしまい、薄暗くなっていました。私は休日にも関わらず付き合ってくれた後輩たちを最寄り駅まで見送った後も、作業を続けることに。購入したランタンを照明にして黙々と打ち込んだところ、ウッドデッキが仕上がったのは午後10時頃のことです。疲労困憊とはなりましたが、お気に入りのウッドデッキリフォームが叶いました。