日本庭園風エクステリアを楽しむ方法

落ち着いた静けさが素敵だと感じる日本風のエクステリア。どっしりとした石州瓦や三州、淡路瓦といった和瓦を使った波打つような屋根には日本風のエクステリアが似合います。家を建てた後にゆっくりと時間をかけて作り上げたい場合は平瓦にしておくのもいいでしょう。

日当たりの不安がある敷地には日本庭園風のエクステリアが合っています。北側に面した位置に玄関を設置しなければならない敷地にも日本庭園は合っています。夏の日差しよりも冬の寒さに強い「苔」など日陰に強い植物が利用できるからです。

日本庭園は曲線を活かしたデザインが多く用いられていますが、カーポートと一体化させたい場合は直線的なデザインも似合います。御影石のような石や岩でできた階段は石材のもつキッチリとしたスタイルが表現できます。

また、目隠しとして用いた立て格子を使った場合は格子の伸びやかな線と、格子の間から見え隠れする青葉や石畳が日本庭園らしい、風が通る涼やかな静けさを醸し出してくれます。格子の色を木調からステンレスの銀色にしても似合っていて、格子の幅を変えたり設置する角度を斜めに配置したりすることでさらに期待した雰囲気がでてきます。

雑草対策や庭木の剪定が心配の場合は石や砂などを使った「枯山水」にする方法があります。でも枯れ山水は落ち葉やごみが落ちると見た目が悪くなる欠点があるので、手間のかからないカラーセメントを使う方法で代用してみるのもよいでしょう。

カラーセメントで舗装した表面に川の流れのような箒目(ほうきめ)を入れ、「砂紋 (さもん)」模様をつけて代用する方法です。砂と石のみで庭をつくってしまうと季節の移りや風の動きを感じ難いので、僅かでも植栽を配置するとそれらの問題も少なくなります。

日本庭園に欠かせない「松」「苔」といった植物や紅葉が楽しめる樹木、飛び石などの建材を選ぶのもエクステリアづくりの楽しみです。お寺巡りや公園を巡りをしてゆっくりとデザインを固めるのもおすすめです。